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電子辞書と自作 CPU を通信させたい

自作 CPU(ComProc MCU)のための入出力端末として電子辞書を使ってみたいと思い、ちょっと試してみました。USB-UART 変換器の変換がうまく行かず、まだ通信できていませんが、本記事では試したシステム構成をご紹介します。

シャープ Brain

使用した電子辞書はシャープ Brain(型番 PW-SH2)です。Brain を選んだのは、この機種は有志の力により Linux を動かす環境が整っているからです。初めての方へ ─ とりあえず動かす - Brainux Wiki に従って進めたところ、筆者の機種でもすんなりと起動し、感動しました。

シャープBrain上でBrainuxが起動する様子

電子辞書なのに見慣れた Linux の起動シーケンスが走っています。凄く不思議な感覚です。流石に処理性能は低いようで、自分のパソコンで起動するよりも大分長い時間がかかります。

システム構成

Brain の USB 端子は OTG に対応しており、Brain が USB ホストになれます。OTG ハブを購入し、次のように接続してみました。

OTGケーブルを使用したBrainとComProcMCUとの接続.drawio

購入した OTG ハブ RUH-OTGU4+C は、ホスト側(Brain)へ電源を供給しながらも OTG 機能が使えるという製品です。実際、この接続をしたときに Brain 上で充電マークが付き、また HHKB は難なく使えましたから、OTG ハブはちゃんと動作していると判断できそうです。

使用した USB-UART 変換器は次の 2 つです。

USB-UART 変換器が認識されない

OTG ハブへ USB-UART 変換器を接続して /dev/ttyUSB0 などと見えることを期待したのですが、そうなりませんでした。dmesg に次のようなログが出ており、USB-UART 変換器のためのドライバが読み込まれていないような感じがします。

[  625.571721] usb 1-1.4: new full-speed USB device number 6 using ci_hdrc
[  625.843210] mxs-sgtl5000 sound: ASoC: failed to init link HiFi Tx: -517
[  685.591964] usb 1-1.4: USB disconnect, device number 6

2 種類の USB-UART 変換器を試しましたが、両方とも同様のログが出ました。mxs-sgtl5000 というのは音響関連の名前のようで USB-UART とは無関係なはずですが、なぜか出てきます。USB-UART のドライバが見つからず、最終的にこれが選ばれるという感じかもしれません。

Brainux のコミュニティ「Brain Hackers」で質問したら、やはり USB-UART の変換チップのドライバが入っていないのではないか、とのことでした。今後、それらを入れてみて再チャレンジしてみたいです。



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作成:2024-12-23 14:03:54

最終更新:2024-12-23 14:03:54