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PIC で FVR を超えた電圧を印加しても問題がない

PIC16F1786 のアナログ入力端子に、FVR を超える電圧を印加したときの挙動を測定しました。ADC の VREF+ には FVR(×4 モード、4.096V)を設定しています。

結果、FVR を超える電圧を印加した端子は ADC の最大値に張り付き、その他の端子の ADC 値には特に影響を及ぼさないことが分かりました。

PIC16LF18324 ADC input higher than Vref+ | Microchip の回答では、FVR を超えているがピンの定格電圧以下であれば、PIC 本体を損傷することはないという意見が多いです。

測定に用いた回路

下図の回路により実験しました。既存の基板でやりくりしたので無駄な抵抗がいくつか付いています。また、いくつかの入力端子への接続は回路図から省略しました。入力端子はハイインピーダンスなので測定にほとんど影響しないはずです。

PIC16F1786にFVRを超えた電圧を印加する実験の回路図

IN に対し 0V~5V の電圧を加えて実験しました。RA3、RA5 は入力端子なので、R1、R2 による電圧降下は無視でき、IN の電圧がそのまま印加されるとみなせます。

測定結果

FVR、AN3、AN13 の ADC 値は次のようになりました。ADC は 12 ビット動作(0~4095)で FVR=4.096V としているため、ADC の値 1 につき 1mV となります。ADC 値はノイズの影響などで上下するため、代表的と思われる値を記載しています。

IN の電圧 FVR AN3 AN13
0V 4094 63 1706
2V 4094 1962 1706
5V 4094 4095 1706

作成:2023-02-18 12:57:30

最終更新:2023-02-18 12:57:30